東京電力は24日、福島第一原子力発電所内で、高レベルの放射性物質で汚染された場所を示した「汚染地図(サーベイマップ)」を初めて公表した。
水素爆発が起きた3号機周辺は放射線量が毎時300ミリ・シーベルトのがれきが残るなど、爆発から1か月以上たった今も、長時間作業するには高過ぎる状態が続いていることが浮き彫りになった。しかし、東電は「撤去には半年以上かかるが、汚染地図の内容は(原子炉の安定化に向けた)工程表に織り込み済みで、遅れは出ない」としている。
地図は敷地内の約230か所で測定した放射線量を示したもの。先月23日に作成した地図によると、大気中の線量が毎時100ミリ・シーベルトを超える場所が、水素爆発の起きた1、3号機周辺を中心に5か所あった。この線量は、1時間の作業で作業員の年間被曝 の上限に当たるとされてきた数値だ。
今月23日の地図では、がれき撤去や放射性物質の半減期もあり、同100ミリ・シーベルト超の場所はなくなったが、大気中で同10ミリ・シーベルトを超える場所が1~4号機周辺だけで30か所以上あった。
(2011年4月25日00時26分 読売新聞)
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