2011年6月5日日曜日

6月4日 対策はいくら立てても無駄 小出裕章



2011年6月4日のNEWSポストセブンの記事で、小出裕章氏(京都大学原子炉実験所助教)のコメントが紹介されています。転載させていただきます。
原発専門家 「対策はいくら立てても無駄」「想定外起きる」
(2011.06.04 07:00)
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福島原発の事故で人間は本当に原子力をコントロールできるのかが、問われた。コントールは不可能という小出裕章・京都大学原子炉実験所助教と武田邦彦・中部大教授の意見を紹介する。
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【小出】過去にいろいろな原発事故が起きるたびに、対策を施してきたが、対策はいくら立てても無駄だ。
次の事故は、我々がまったく想定もしなかった要因によって引き起こされるからだ。
【武田】文科省は、福島県内の子供たちが学校での活動中に浴びてもいい放射線量の基準として、年間1ミリシーベルトから20ミリシーベルトに引き上げた。
この数値は異常に高く、将来的に極めて深刻な結果をもたらすだろう。政府・文科省の場当たり的な対応により被害を拡大させているとしか思えない。この政府の体たらくでは、原発という危険なプラントを任せることはできない。
「脱原発」という問題は、民主主義的な選択の対象になるのではないかと思う。
原発を捨てるか、健康を捨てるかは国や文科省が決めるのではない。我々国民が選ぶのだ。国民が、自らの命をコントロールすべきなのである。国民投票を行なうことが必要だ。
※SAPIO2011年6月15日号

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