2011年5月1日日曜日

校庭利用基準に民主党内からも批判

 1日の参議院予算委員会で、福島第一原子力発電所の事故に関連して、政府が年間の放射線量20ミリシーベルトを上限に小学校などの校庭利用を認めていることについて、与党・民主党内からも批判の声が上がった。

民主党・森ゆうこ議員「年間5ミリシーベルトが放射線管理区域の基準値です。その4倍の20ミリシーベルト、これをなぜ子供たちの学校安全基準値にしているのか。私はこれ、絶対認められないと思うんですよ。いかがですか」

高木文科相「国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づいたものでございます。いわゆる年間20ミリシーベルトというのはあくまでも上限で、私たちは1ミリシーベルトを目指して線量の軽減を図っている」

森議員は、福島・郡山市の小学校で校庭の土を削り取ったことについて、「新学期前に政府として取り組むべきだった」と指摘する一方、「年間20ミリシーベルトという基準は認められない」と述べた。

これに対し、高木文科相は「放射線のリスクを甘く見てはいけないと思っている」と述べた上で、基準は国際的な専門機関などに従ったもので、現時点では基準を変更する考えのないことを強調した。

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