2011年5月30日月曜日
2011年5月29日日曜日
原子力発電所で事故がおきた場合の行動
屋内退避
- 自宅などの屋内に退避して、全ての扉や窓を閉める。建物の機密性を高めて被ばくを防ぐ方法で、放射線の影響が小さい場合。
コンクリート屋内退避
- 近隣のコンクリート建屋内に退避する。コンクリートの建物は木造家屋より放射線をさえぎる効果が大きく、また、外からの空気が入りにくいため、放射線による影響が一層小さくなる。屋内退避だけでは不十分な場合。
避 難
- 大量の放射性物質の放出や、放出の長期化が予想され、避難しないと相当大きな被ばくを受けると判断されるとき、気象条件等を考慮して、影響が少ない地域に避難する。
※屋内退避及びコンクリート屋内退避の指示が出たら次の点に注意する
- 電話での問合せはせず、防災用行政無線、広報車、テレビ、ラジオなどの新しい情報を待つ。
- ドアや窓を全部閉める。
- エアコン、換気扇などを止め、外気が入らないようにする。
- 外から帰った人は手や顔を洗い、うがいをする。
- 食品にふたをしたり、ラップしたりする。
※コンクリート屋内退避及び避難の指示が出たら次の点に注意する。
- 持ち物は必需品(ラジオ、懐中電灯、現金、預金通帳)など最小限にする。
- 電気・ガス・水道等の元栓を止め、戸締りを忘れずにする。
- 集合場所や避難場所などを確認し、避難誘導者の指示に従って移動する。
海の汚染の考え方と問題点
海の汚染が難しくなってきました。
「難しい」というのは、魚や海藻が食べられなくなるという意味ではなく、人類が初めて体験する「海の汚染」というものが、かなり複雑な様相を見せそうだということです。
陸に降り注いだ放射性物質もややこしいものですが、それでも畑に降った「粒」は次第に地中深く下がっていくだけですし、そこに植えたホウレンソウも足がないので「歩きません」.
でも、海は、
「海流が激しく、魚が泳ぐ」
という二つの動きがあり、さらに
「深さ」
もあるので、なかなか考えるのが難しいのです.
それに加えて、「東電の妨害」があります。
東電はすでに福島原発から漏れた水の分析を終わっていると思います.その水は原子炉の中を通ってきていますので、蒸発しやすい核種(軽い元素か化合物)も、沈殿しているもの(重い元素や化合物)も両方を含んでいると思います.
具体的に言えば、ヨウ素、セシウム、ストロンチウム、プルトニウムは含んでいるのは間違いない。あまり期待していないが、国民の健康のため発表を求める必要があります。
「海を分析する」より「東電から何が漏れたか」が判る方が正確に事実を把握できるからです。
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海に漏れた元素はヨウ素、セシウム、ストロンチウムが主で、ヨウ素は海藻に、セシウムは中型から大型の魚の肉に、ストロンチウムは小魚にたまり、それが人間の体に入り、ヨウ素は甲状腺、セシウムはいろいろなところ、ストロンチウムは骨に入るでしょう.
今のところ、福島から千葉以外の海は強く汚れていることはありませんが、今後の動きに注意しなければならないと思います。
私は年齢的にもそれほど注意しなければならないことはないのですが、小型の魚は避けるようにしています.
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ところで、問題は「地産地消」や「風評」のかけ声で生協やスーパーが全国に運んでいる汚染された食材、検査を拒否したお茶の葉、瓦礫、それに魚、海藻が「ゴミ」として捨てられ、それが「焼却炉」で焼かれると、その煙のなかには移動した分の放射性物質がそのまま出てきます.
放射性物質のやっかいなことは「煮ても焼いても、無くならない」ということです。「なにかを使って放射性物質を除く」というのは、「無くなる」のではなく、「別の場所に移す」ということです。
もっとも問題になるのは、「海水にでたプルトニウムが、魚に取り込まれ、それを調理したり、食べた人が残りを生ゴミに出し、焼却した場合」です。
プルトニウムは胃に入ると、人間は消化器からは取り込みませんから危険は少ないのですが、プルトニウムの微粒子が肺に入ると肺ガンになります.
つまり、プルトニウム問題は魚を食べることより、たとえば魚を裁いたり食べたりした残りを生ゴミに出し、それを自治体が焼却すると、プルトニウムの微粒子が自治体の焼却炉の煙突からでて、肺に入ると言うルートです.
これはかなり問題になるでしょう.
まだ、環境省はもちろん、各自治体も「放射性物質で汚染されたものを移動する」ということがどのような影響を与えるか、ほとんど考えてはいません。
彼らは、縦割り行政の中で、日本人の健康とは関係なく、自分たちの仕事だけが片づけばよいというどうにもならない考えだからです.
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海の問題のもう一つやっかいなものは、「ストロンチウムやプルトニウムは測定に時間がかかるので、魚が腐った後、測定値がでる」ということです。
お寿司屋さんなどはどうなるのかと心配です.
海が汚れてきて、魚から放射性物質がでるようになると、「刺身や寿司」はすべて冷凍の魚を使わざるを得ないでしょう.つまり、検査結果が出てきてから食べるしかないからです.
福島原発のことで、日本の食の伝統が守れなくなるかも知れません.
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海の汚染は、イカナゴから始まり、今は藻類がもっとも汚染されているようです。これから6月になると中型の魚、7月は大型と順次、移ってきます。
魚や海藻、貝は日本の食生活の中心をなすものです。東電がデータを出すのはもちろん、政府の機関は全力をあげて魚の放射性物質の測定をして、確実なデータを早く提供して欲しいと思います.
(平成23年5月29日 午前9時 執筆)
武田邦彦
福島第一原発でも風雨対策を急ぐ
台風の前に緊急に政府がしなければいけないこと・・・
台風シーズンが近づいています。梅雨は始まりました。
初動が大切な原発事故で、国民の避難、児童の疎開、汚染されていない水の確保など、原発事故ですぐしなければならない政府の義務は何一つされていません.
何もしないで1ミリを20ミリに上げたり、汚染された野菜を拒否するのを「風評被害」といったり、もっぱら国民を被曝することに熱心です。
私たちは何のために税金を払い、選挙の投票をしているのでしょうか?でも、少し批判されて、やっと腰を上げつつあります.
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今、緊急にやることの一つが「福島原発から半径10キロ圏内の放射性物質を除去する」ということです。
3月に福島原発からでた放射性物質の量は「60京ベクレル」です。それに対して、今、原発から出ている量は「兆ベクレル」ですから、約1万倍以上の放射性物質が「福島原発ではなく、その周辺にある」ということです。
つまり、今では「福島原発から出ている量」より、「3月に出たものが付近の土の上に乗っている量」の方が格段に多いのです.
福島原発の報道が、今、汚染している土地に関心を向かわせないための策謀か?と私が訝るのは、このことにあります。
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だんだん、待ったなしになってきました。
これが強風が吹くと舞い上がり、広く拡散することが予想されます.だから、政府は一刻も早く、土壌の上にシートを貼るとか、濃い放射性物質が乗っているところは土壌を除くことをしないと、福島のみならず、台風が太平洋側を通ると北風が吹いて茨城、千葉、東京へ飛んできます.
お茶が汚れたのも私は一度、土の上に降った放射性物質が風でまったものと思いますし、郡山などの放射線量が減らないのも、「福島原発の周辺から、2次的に飛んできたもの」に夜のではないかと思っています.
原発から10キロ圏内の高濃度汚染地域を少しでも綺麗にすることは政府(東電)の義務です.それはその土地に住む人にとっても大切なことですし、今、そこにある放射性物質が再び飛んで、日本の大地を汚さないためにも必要です.
それに加えて、梅雨で雨が降り、土壌にしみ、地下水に移動します.汚いものがこぼれたのですから、常識的に考えても「早い方がよい」のは当然なのです.
政府の方!!目を覚まして行動に移ってください!!
のんびりとひまわりを植えている時期ではありません。強い行動をとってください。
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自治体も綿密に放射線量を測定して、市民の不安を除去し、「地産地消」(横浜市、戸田市など)を止めて鹿嶋市のように、安全な野菜を子供に出してください。
教育委員会や市長の決断次第で、その市の子供達の差が出てきました。
(平成23年5月29日 午後1時 執筆)
武田邦彦
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